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日本人にとって英語は世界を広げる一つの画期的なツールと言えます。
プログラミングを学ぶにも、世界的な研究者の発表を聞くにも、自身の取り組みをプレゼンするにも、とても重要度が高い言語と言えます。
ただし、やはり日本に居ては、なかなか「(迫られて)使う機会がない」ことや「使いたくなるモチベーションが湧かない」ということもあり、試験でもないと本気で取り組めてないことが多々あるかと思います。
そこで、今回は実践的な英語を日常的に親しむ一つの手段として、TEDを活用した英語学習を紹介したいと思います。
TEDとは
TEDは、「Technology Entertainment Design」の略で、毎年大規模な世界的講演会「TED Conference」を開催(主催)している非営利団体TEDの活動の中心的イベントで、カナダのバンクーバー (ブリティッシュコロンビア州)にて、毎年開催される講演会のことです。本カンファレンスの様子がTEDが公開するウェブサイトやアプリによって、ジェームズ・ワトソン(DNAの二重螺旋構造の共同発見者、ノーベル生理学・医学賞受賞者)、ビル・クリントン(元アメリカ合衆国大統領、政治家)、ジミー・ウェールズ(オンライン百科事典ウィキペディアの共同創設者)といった世界的に活躍している人物の活動を視聴することができます。(参考:Wikipedia)
NHKでもスーパープレゼンテーションというTEDの解説番組が放映されています。
英語学習にTEDを活用できるTEDICT
ただし、TEDは全て英語のため、いきなりネイティブの英語を聞くのはつらいというもの。そこで、大きな見方になってくれるのが「TEDICT」というアプリです。
このアプリでは、TEDの過去の動画に日本語と英語の両方の字幕をつけて、ディクテーション(聞き取った言葉を文字に書き起こす)ができるように整えられています。「TED」と「DICTATION」からきていると思われます。
引用: http://cocoswing.com/tedict/
私もiPadでこのアプリをよく使っています。私はネイティブの英語を聞き取れるほどの英語力がないため、1週間に1本というペースでひたすら一つのスピーカーの動画を聞き込み、聞き取れないところはディクテーションを繰り返すというようにして、学んでいます。
さっそく視聴してみよう
手始めに一つおすすめしたいのが、「ラファエロ・ダンドリーア: クアッドコプターの驚くべき運動能力(The astounding athletic power of quadcopters | Raffaello D’Andrea)」というクアッドコプター(ドローンの一種)の仕組みを解説している動画です(TEDICTでみてみてください)。
この発表のおもしろいところは、クアッドコプターという最新の技術が組み合わさった発明を、数学や物理の専門用語が入っていながらも、うまく興味を引き立てるデモ(理論のビジュアライゼーション)を通じて素人にも分かりやすく伝えている点です。また、発表内容が論理的に体系立てられており、非常に分かりやすい構成となっております。技術者にとって理想的なプレゼンテーションになっていると感じました。
学術発表にもプロダクトのデモにもとても参考になる点が多くあります。
手始めにぜひ視聴されてみてください。
執筆: 仙石裕明