本記事はこれから就職活動や卒業論文のテーマを考える学部3、4年生や修士の学生に向けて、研究をはじめるヒントとして記載しました。
そもそも研究活動とは
そもそも論文投稿というと、研究者がやるものだとか、大学院生のうちにやれれば良い考えがあるように、肌感であります。実際、その傾向はとても強いです。他方、これだけ計算環境やオープンソース、データ、最新の論文(とその解説)が容易に入手できる今日では、研究者や大学院生に限ったものではないと考えています。
なぜ学部生がやるのか?
とりわけ、大学院に進学する前の学部生こそ学会への参加、できれば発表できると良いと考えています。というのは、進路を考えるにあたり、学会は大学院での研究イメージを膨らませることができる絶好の機会になりえるためです。特に研究への関心が高い学生にとって、研究を迎えないまま就職活動を迎えてしまうと、大学という場で具体的な成果を出す前に将来を考えていかざるを得なくなります。
必要なこと
研究を進めるには一定の基礎や指導があることが前提となりますが、逆にそこさえ満たせてしまえればもっと早い段階から研究活動を進めていくべきだと考えています。先述のように今はPython等のプログラミング言語の普及により、中学生や高校生でも簡単に相関やグラフでデータを確かめることができる時代であり、研究へのハードルは大幅に下がっています。指導については、大学だけに頼ってしまうとなかなか指導を得られにくいこともありますが、修士号や博士号を持つ民間エンジニアやデータサイエンティストも増えてきており、インターンシップ等のさまざまな形態で指導を得られやすくなっていっています(本LABもそうなれるようことを目指しています)。実施したいことに従って、論を組み立て、必要な基礎を身につけていけることでこの前提を満たすことができるようになるでしょう。
実際の流れについてはこちらの記事をご参考にされてください。
執筆: 仙石裕明